ペットシッターは老犬にも利用できる場合があります。食事や排泄、散歩など対応できる内容は事業者によって異なるため、愛犬の状態に合ったサービスを選ぶことが大切です。
ペットシッターなら、住み慣れた自宅でお世話を受けられるため、環境の変化や移動を負担に感じやすい老犬にとって、選択肢の一つになります。
本記事では、老犬にペットシッターを利用するメリットや頼めること、料金の目安、選び方を解説します。利用が難しいケースや依頼前の準備も紹介するので、老犬のお世話を任せたい方は参考にしてください。
老犬にペットシッターを利用するメリット

ペットシッターを利用すると、自宅で食事や排泄などの老犬のお世話を任せられる場合があります。飼い主が外出している間のケアを依頼できるため、介護や留守番による負担を軽減しやすいこともメリットです。
ただし、すべてのペットシッターが老犬介護に対応しているわけではありません。愛犬の状態や必要なケアを事前に伝え、対応可能なサービスを選びましょう。
住み慣れた自宅でお世話を受けられる
ペットシッターを利用するメリットの一つは、愛犬が普段過ごしている自宅でお世話を受けられることです。
老犬のなかには、環境の変化や移動を負担に感じる犬もいます。ペットシッターなら、ベッドや食器、トイレなど普段から使っているものをそのまま利用できます。
ペットホテルなどへ移動する必要もないため、飼い主が外出している間も普段に近い環境で過ごしやすくなります。
ただし、自宅でのケアが適しているかどうかは、犬の性格や状態によって異なります。利用前にシッターと相談し、無理なく対応できるか確認しましょう。
飼い主の介護負担を軽減しやすい
ペットシッターを利用すると、飼い主が外出している時間に愛犬のお世話を任せられます。
老犬の介護では、食事や排泄、移動のサポートなどが必要になることがあります。仕事や家事と介護を両立している場合、すべてのお世話を飼い主だけで担うことが負担になるケースもあります。
対応可能なケアをシッターに任せれば、仕事や買い物など、必要な外出の時間を確保しやすくなります。
ただし、ペットシッターが対応できる範囲には限りがあります。治療や専門的な管理が必要な場合は、必要に応じて動物病院にも相談しましょう。
老犬対応のペットシッターに頼めること

老犬対応のペットシッターには、食事・水分補給・排泄・散歩などの日常的なお世話を依頼できる場合があります。おむつ交換や歩行補助、投薬補助などに対応する事業者もありますが、具体的な対応範囲はサービスごとに異なります。
依頼前に「何を任せられるのか」「対応できないケアは何か」を具体的に確認することが重要です。
食事や水分補給を依頼できる
ペットシッターによっては、飼い主が用意した食事を決められた時間に与えたり、水を交換したりするサービスに対応しています。
老犬は食欲や食事量が変化することもあるため、普段の食事量や時間、食べ方などを事前に伝えておきましょう。
フードをふやかすなどの準備が必要な場合は、どこまで対応できるかも確認しておくと安心です。
食事中にむせる、食べにくそうにするなど、普段と異なる様子がある場合は、シッターだけで判断せず、かかりつけの動物病院に相談することも検討しましょう。
排泄介助やおむつ交換を依頼できる場合がある
老犬になると、足腰の衰えなどによってトイレまで移動することが難しくなる場合があります。
ペットシッターによっては、トイレへの誘導やペットシーツの交換、おむつ交換などに対応しています。
依頼する際は、「トイレまでの移動に介助が必要」「おむつ交換が必要」など、愛犬の状態を具体的に伝えましょう。
また、排泄物に普段と異なる変化があった場合の報告方法についても、事前に決めておくと安心です。
歩行や移動をサポートしてもらえる場合がある
歩行が不安定な老犬の場合、移動時の見守りや補助に対応しているペットシッターもあります。
ただし、歩行補助には愛犬の状態に応じた配慮が必要です。普段行っていない運動を無理にさせたり、自己判断で歩行練習を行ったりすることは避けましょう。
歩けなくなった、立ち上がれない、歩くと痛がるなどの変化がある場合は、まず動物病院へ相談することが大切です。
投薬補助に対応している場合も
ペットシッターによっては、飼い主が用意した薬を決められた方法で与えるなど、投薬補助に対応しています。
ただし、投薬の可否や対応方法は事業者によって異なります。
薬の種類や与え方、投薬のタイミングを伝え、対応可能か事前に確認しましょう。
なお、注射などの医療的な処置は、ペットシッターが対応できない場合があります。治療中の老犬は、シッターに任せられるケアの範囲を確認し、必要に応じて獣医師にも相談しましょう。
老犬向けペットシッターの料金相場は?

ペットシッターの料金は、訪問時間や犬の大きさ、依頼内容、地域などによって異なります。老犬の場合は、通常のお世話に加えて介護対応などの追加料金が発生することもあります。
基本料金は訪問時間や犬の大きさで変わる
ペットシッターの料金は、30分・45分・60分などの訪問時間を基準に設定されることがあります。また、小型犬・中型犬・大型犬など、犬の大きさによって料金が異なる事業者もあります。
サービスによって料金体系は異なるため、老犬の場合も訪問時間と必要なケアをもとに確認しましょう。
また、交通費や初回訪問料、登録料などが別途必要になる場合もあります。表示されている基本料金だけで判断せず、実際に支払う金額を確認することが重要です。
介護内容や時間帯によって追加料金がかかる場合がある
おむつ交換や歩行介助など、通常のお世話以外のケアを依頼する場合、追加料金が設定されることがあります。
また、訪問時間の延長、早朝・夜間、繁忙期、交通費などが追加料金の対象になる場合もあります。
依頼前には、次の費用を確認しておきましょう。
- 基本料金
- 交通費
- 延長料金
- 介護や追加ケアの料金
- 時間外料金
- 初回登録料
- キャンセル料
基本料金だけで判断せず、必要なサービスを含めた総額で比較することがポイントです。
老犬を任せるペットシッターの選び方

老犬を任せるペットシッターを選ぶ際は、料金だけでなく、老犬への対応経験やサービス範囲、緊急時の対応などを確認することが大切です。
特に介護が必要な犬の場合は、契約前に愛犬の状態を詳しく伝え、必要なケアに対応できる事業者か確認しましょう。
老犬のケア経験があるシッターを選ぶ
老犬の介護を依頼する場合は、高齢犬への対応経験があるシッターを選ぶと安心です。
公式サイトなどで「老犬対応」「介護対応」などの記載を確認し、どのようなケアの経験があるのか問い合わせてみましょう。
資格を保有しているかどうかも確認材料の一つですが、資格だけで判断する必要はありません。実際の介護経験や対応できるケアの範囲を確認することが重要です。
第一種動物取扱業の登録状況を確認する
ペットシッターは、第一種動物取扱業のうち「保管」に該当する場合があります。利用する事業者を選ぶ際は、自治体への登録状況を確認しておきましょう。
ただし、登録があることだけでサービスの質まで判断できるわけではありません。老犬への対応経験やサービス内容などとあわせて確認することが大切です。
老犬介護の実績や口コミを確認する
ペットシッターを選ぶ際は、老犬や介護が必要な犬への対応実績も確認しておきましょう。
口コミを見る場合は、単に評価の高さだけでなく、「どのような犬にどのようなケアを行ったのか」といった具体的な内容に注目すると参考になります。
可能であれば複数の事業者を比較し、料金だけでなく、対応範囲や報告方法、連絡体制なども確認しましょう。
事前面談で愛犬との相性を確認する
契約前に、シッターと愛犬が実際に会う機会を設けることも重要です。
愛犬への接し方だけでなく、飼い主の話を丁寧に聞いてくれるか、必要なケアについて分かりやすく説明してくれるかも確認しましょう。
特に老犬の場合は、触られることを嫌がる場所や苦手な音、普段の生活リズムなどを伝え、無理なく対応できるか確認することが大切です。
また、鍵の管理方法や緊急時の連絡方法、キャンセル規定、サービス中の報告方法なども事前に確認しておきましょう。
老犬がペットシッターを利用できないケースは?

ペットシッターは、すべての老犬に対応できるわけではありません。犬の性格や健康状態、必要なケアの内容によっては、安全上の理由から依頼を断られる場合があります。
利用前に愛犬の状態を正確に伝え、シッターが安全に対応できるか確認しましょう。
強い警戒や攻撃行動がある場合
見知らぬ人に強く警戒したり、噛みつこうとしたりする犬の場合、シッターが安全にケアできない可能性があります。
特に視力や聴力が低下している老犬は、突然人が近づくことで驚くこともあります。
事前の面談では、威嚇や噛みつきなどの行動歴を隠さず伝え、安全に対応できるか確認しましょう。
医療的な管理が必要な場合
継続的な医療的ケアが必要な老犬は、ペットシッターだけでは対応できない場合があります。
たとえば、注射や専門的な処置などが必要な場合は、ペットシッターでは対応できないことがあります。
現在治療中の犬については、シッターに任せられるケアの範囲を確認し、必要に応じてかかりつけの動物病院にも相談しましょう。
「老犬だから利用できない」というわけではありません。ペットシッターだけでは対応が難しい場合は、動物病院など別のサポートも検討しましょう。
老犬にペットシッターを依頼する前の準備

ペットシッターを利用する際は、愛犬の普段の生活や必要なケアを事前に共有しておくことが大切です。訪問直前の体調や普段と違う様子も伝えておくと、シッターが対応しやすくなります。
愛犬の生活リズムとケア内容を伝える
食事の量や時間、排泄の頻度、散歩の有無など、普段の生活リズムをまとめておきましょう。
「右後ろ足に触れないでほしい」「大きな音が苦手」など、愛犬特有の注意点も伝えておくとスムーズです。
伝えておきたい内容は、次のとおりです。
- 食事の種類、量、時間
- 水分補給の方法
- 排泄の頻度や介助方法
- 散歩や移動の方法
- 触られると嫌がる場所
- 苦手な音や状況
- 服薬の有無と方法
- 普段と異なる症状や行動
- 緊急時の連絡先
フードやおむつ、ペットシーツ、薬など、使用する用品の場所も分かりやすくしておきましょう。
緊急時の連絡先と対応方法を決めておく
老犬を留守番させる場合は、万が一の体調変化に備えて、緊急時の連絡方法を決めておきましょう。
かかりつけの動物病院の名称や電話番号に加えて、飼い主と連絡がつかない場合の連絡先も伝えておくと安心です。
また、動物病院への搬送が必要になった場合に、どのように対応するのかもシッターと確認しておきましょう。
本格的な利用前にお試し利用をする
長時間の留守番をいきなり依頼するのではなく、短時間のお試し利用から始める方法もあります。
飼い主が在宅している状態でシッターに来てもらえば、愛犬への接し方やケアの方法を直接確認できます。
愛犬が落ち着いて過ごせるか、シッターが必要なケアを問題なく行えるかを確認したうえで、必要に応じて利用時間を調整しましょう。
まとめ:老犬にもペットシッターを利用できる

老犬にもペットシッターを利用できる場合があります。自宅で食事や排泄、移動などのお世話を任せられるため、飼い主の外出時や介護負担の軽減に役立つ選択肢です。
ただし、対応できるサービスは事業者によって異なります。老犬への対応経験や介護内容、投薬の可否、緊急時の対応などを事前に確認しましょう。
料金についても、基本料金だけでなく、交通費や延長料金、介護内容による追加料金などを含めて比較することが大切です。料金体系は事業者によって異なるため、必要なサービスを含めた総額を依頼先に確認しましょう。
また、第一種動物取扱業の登録状況や口コミ、事前面談の有無なども確認すると、愛犬に合ったペットシッターを選びやすくなります。
治療中の犬や医療的な管理が必要な犬は、ペットシッターだけでは対応できない場合があります。必要に応じて動物病院にも相談しながら、愛犬と飼い主の双方に無理のない方法を検討しましょう。

