犬の飼育費用は、1か月あたり平均1万8,041円が目安です。ペットフード協会の2025年調査では、犬の1か月の支出総額は平均1万8,041円、中央値は1万3,000円でした。
【出典】全国犬猫飼育実態調査 | 一般社団法人ペットフード協会
フードやトイレ用品などの毎月の支出に加え、トリミングやペット保険、医療費なども必要になります。
ただし、実際にかかる金額は犬のサイズや犬種、年齢、健康状態、飼育環境によって変わります。病気やケガによる治療費など、毎月の費用とは別にまとまった支出が発生することもあります。
犬を迎える前に、毎月かかる費用だけでなく、年間で必要な費用や突然の出費まで含めて準備しておくことが大切です。
この記事では、犬の飼育にかかる月々の費用の目安と内訳、サイズによる違い、月額以外に必要な費用、無理なくできる節約方法を解説します。
犬の飼育費用は月いくら?

犬の飼育費用は、1か月あたり平均1万8,041円が目安です。ペットフード協会の2025年調査では、医療費を含む犬の1か月の支出総額は平均1万8,041円、中央値は1万3,000円でした。
主な費用は、ドッグフード・おやつ、トイレ用品などの消耗品、トリミング、ペット保険、医療費、光熱費などです。
ただし、トリミングや予防接種は毎月発生するとは限らず、病気やケガの治療費は必要になったときに発生します。そのため、月額費用だけでなく、年間の支出や予備費も考えておく必要があります。
犬の飼育にかかる主な費用は、次のとおりです。
| 費用項目 | 費用の発生頻度 | 費用が変わる主な要因 |
|---|---|---|
| フード・おやつ | 毎月 | 体格、年齢、フードの種類 |
| トイレ用品・消耗品 | 毎月 | 使用量、飼育環境 |
| トリミング・シャンプー | 犬種・利用頻度によって定期的に発生 | 犬種、被毛、利用頻度 |
| ペット保険 | 加入する場合は毎月 | 年齢、補償内容、犬種など |
| 医療費・予備費 | 必要に応じて発生 | 健康状態、治療内容など |
| 光熱費 | 必要に応じて発生 | 季節、住宅環境、空調の使用状況 |
上記はあくまで目安であり、すべての犬に同じ費用がかかるわけではありません。
特に医療費は毎月一定ではないため、月額費用とは別に予備費を用意しておくと安心です。
犬のサイズで飼育費用は変わる?

犬のサイズが大きくなるほど、フード代や一部の用品・医療関連費用などが増える傾向があります。ただし、トリミングの有無や健康状態によっても差が出るため、サイズだけで飼育費用が決まるわけではありません。
小型犬でも定期的なトリミングが必要な犬種ならサロン代がかかります。一方、大型犬は食事量が多く、フード代や大型用品の費用が高くなりやすい傾向があります。
小型犬の飼育費用
小型犬は体格が小さく、食事量が比較的少ないため、フード代を抑えやすい傾向があります。
一方、トイプードルやマルチーズなど、定期的なトリミングが必要な犬種では、食費以外の支出が増えることがあります。
また、室内飼育ではトイレシートなどの消耗品も必要です。小型犬だから費用が必ず安いとは考えず、犬種や飼育方法に合わせて予算を組みましょう。
中型犬の飼育費用
中型犬は小型犬より食事量が増えるため、フード代が高くなりやすい傾向があります。
犬種によってはトリミングが必要になるほか、健康状態によって通院や薬などの費用が発生する場合もあります。
毎月の基本的な飼育費用に加えて、予防や医療にかかる費用も見込んでおくと安心です。
大型犬の飼育費用
大型犬は食事量が多いため、フード代が高くなりやすい点が特徴です。
また、ケージやベッド、キャリーバッグなど、体格に合わせた用品が必要になるため、用品代も高くなる場合があります。
大型犬を迎える場合は、毎月の食費だけでなく、将来的な医療費や用品の買い替え費用まで考えて資金計画を立てましょう。
犬の飼育費用の主な内訳は?

犬を飼うと、毎月購入するフードや消耗品だけでなく、定期的なトリミングや予防、必要に応じた医療費なども発生します。
費用を管理するときは、「毎月かかる費用」「定期的にかかる費用」「必要になったときにかかる費用」に分けると分かりやすくなります。
フード・おやつ代
フード・おやつ代は、犬を飼っている間、継続して発生する費用です。
必要な食事量は、犬の体格だけでなく、年齢や活動量、健康状態などによって変わります。
また、療法食など特定のフードが必要な場合は、一般的なフードより費用が高くなることがあります。
価格だけで選ばず、愛犬に必要な栄養や体質に合っているかを確認しましょう。
トイレ用品・消耗品代
トイレシートや排泄物を処理する袋、ウェットティッシュなどは、日常的に使用する消耗品です。
特に室内で飼育する場合は、トイレシートの使用量によって毎月の支出が変わります。
一つひとつの価格は大きくなくても継続的に必要になるため、毎月の固定的な支出として予算に含めておきましょう。
トリミング・シャンプー代
トリミング代は、犬種や被毛の状態、施術内容、サロンによって異なります。
トイプードルなど、被毛が伸び続ける犬種では定期的なトリミングが必要です。一方、カットを必要としない犬種では、自宅でのブラッシングやシャンプーなどを中心にケアできます。
トリミングが必要な犬を飼う場合は、1回あたりの料金だけでなく、年間の利用回数も考慮して予算を組みましょう。
ペット保険料
ペット保険に加入する場合は、毎月の保険料が発生します。
保険料は犬の年齢や犬種、補償内容などによって異なるため、月額だけでなく補償範囲も確認することが大切です。
保険に加入しない場合は、病気やケガによる医療費に備えて、一定額を貯蓄しておく方法もあります。
予防接種・健康診断などの費用
犬には、狂犬病予防注射や混合ワクチン、健康診断など、定期的に必要となる費用があります。
これらは毎月発生するとは限らないため、年間に必要な金額を見積もり、月々積み立てておくと管理しやすくなります。
病気やケガをした場合は、診察や検査、治療などの費用が別途必要になるため、予防関連の費用とは分けて考えましょう。
光熱費
室内で犬を飼育する場合、冷暖房などの使用によって光熱費が増えることがあります。
特に暑さや寒さが厳しい時期は、犬が快適に過ごせるよう室温を調整する必要があります。
光熱費は季節や住宅環境、空調機器の使用状況によって変わるため、毎月一定額ではなく、季節による変動を見込んでおきましょう。
犬を飼うと月額以外にいくらかかる?

犬を迎えるときには、毎月の飼育費用とは別に、初期費用や予防・医療費などのまとまった支出も必要です。
特に、犬を迎えた直後は飼育用品をそろえるための費用がかかります。また、病気やケガをした場合には、通常の月額費用を大きく上回る支出が発生する可能性があります。
犬を迎えるときの初期費用
犬を迎える際は、ケージやサークル、トイレ、食器、リード、首輪などの飼育用品を準備します。
さらに、ペットショップやブリーダーなどから犬を迎える場合は、犬そのものの購入費用がかかる場合があります。ワクチン接種やマイクロチップ、避妊・去勢手術などの費用が発生する場合もあります。
初期費用は犬を迎える方法や準備する用品によって大きく異なるため、月々の飼育費用とは別に予算を確保しておきましょう。
病気やケガによる医療費
病気やケガによる医療費は、毎月一定額かかるものではありません。
診察や検査、薬、手術など、治療内容によって必要な金額は大きく異なります。そのため、月々の飼育費用だけを準備していると、突然の出費に対応できない可能性があります。
ペット保険への加入や医療費の積み立てなど、万が一に備えた準備をしておくことが大切です。
シニア期の医療費・介護用品費
犬は年齢を重ねると、定期的な検査や通院、療法食などが必要になる場合があります。
さらに、歩行を補助する用品や介護用ベッド、おむつなどが必要になることもあります。
将来的に必要となる費用は犬の健康状態によって異なるため、若いうちから余裕を持って備えておくと安心です。
犬の飼育費用を無理なく節約する方法

犬の飼育費用を節約するときは、食事や医療など健康に関わる費用を安易に削らないことが大切です。
購入方法や日常的なケアを見直せば、愛犬の健康や安全を守りながら無駄な出費を減らせる場合があります。
フードは価格だけで選ばず適量を購入する
ドッグフードは、愛犬が食べ切れる量を考えて購入しましょう。
大容量の商品は1個あたりの単価を抑えられる場合がありますが、開封後の保存期間や保管方法にも注意が必要です。
定期購入やまとめ買いを利用する場合も、価格だけでなく賞味期限や保存状態を確認しましょう。
自宅でできるケアを取り入れる
ブラッシングやシャンプーなど、自宅でできるケアを取り入れることで、サロンの利用頻度を調整できる場合があります。
ただし、爪切りやカットなど、ケガにつながる可能性があるケアは無理に自宅で行わないことが大切です。
愛犬の状態や飼い主の経験に合わせて、自宅で行うケアとプロに任せるケアを使い分けましょう。
ペット用品の買い替えを見直す
ペット用品は、壊れていないものを必要以上に買い替える必要はありません。
一方で、首輪やリードなどは劣化すると安全性に関わるため、定期的に状態を確認しましょう。
価格の安さだけでなく、耐久性や安全性も考慮して選ぶことで、不要な買い替えを減らせます。
ペット保険や積み立てで医療費に備える
医療費を節約するために、必要な受診を控えることは適切ではありません。
ペット保険への加入や医療費の積み立てなど、突然の出費に備える仕組みを作っておくと安心です。
ペット保険を選ぶ場合は、保険料だけでなく、補償対象や自己負担額、更新時の条件なども確認しましょう。
犬の飼育費用に関するよくある質問

犬を飼う前は、月々の費用だけでなく、年間でいくら必要なのか、月3万円で足りるのかなども気になるものです。
ここでは、犬の飼育費用についてよくある疑問に回答します。
犬を飼うなら月3万円で足りる?
月3万円を予算として確保できれば、一般的な飼育費用をまかなえるケースはあります。ただし、犬種やサイズ、トリミングの有無、健康状態などによって異なります。
大型犬や定期的なトリミングが必要な犬では、月3万円を超える場合もあります。また、病気やケガをした場合は、通常の月額費用とは別に医療費が必要です。
月々の飼育費用に加えて、突然の出費に備えた予備費も用意しておきましょう。
犬の飼育費用は年間いくら?
ペットフード協会の2025年調査では、犬の1か月の支出総額は平均1万8,041円でした。これを12か月分に換算すると、年間約21万6,000円です。
一方、アニコム損保の2025年調査では、犬1頭にかけた年間支出は41万3,416円でした。
【出典】2025最新版 ペットにかける年間支出調査|アニコム損害保険
調査対象や集計方法、含まれる費用が異なるため、金額には差があります。犬を飼う際は、毎月の基本的な支出に加えて、医療費などの突発的な出費にも備えておくことが大切です。
犬の飼育費用で削らないほうがよいものは?
食事や必要な医療、健康管理に関わる費用は、安さだけを理由に削らないことが大切です。
特に、必要な予防接種や受診を費用だけを理由に控えることは避けましょう。
節約する場合は、不要な買い物や購入方法、日常的なケアなど、愛犬の健康や安全への影響が少ない部分から見直すことをおすすめします。
まとめ

犬の飼育費用は、1か月あたり平均1万8,041円が目安です。ペットフード協会の2025年調査では、犬の1か月の支出総額は平均1万8,041円、中央値は1万3,000円でした。
ただし、犬のサイズや犬種、トリミングの有無、ペット保険、健康状態などによって実際の支出は変わります。
毎月の費用としてフードや消耗品、保険料などを見積もるだけでなく、予防接種や健康診断、病気・ケガの治療費なども考慮する必要があります。
犬を迎える前に、月々の飼育費用だけでなく、年間の支出や突然の医療費に備える予備費まで含めて資金計画を立てておきましょう。
節約する場合も、愛犬の健康や安全に関わる費用は削らず、購入方法や日常的なケアから無理なく見直すことが大切です。
